レイノー現象とは、冬に屋外に出たときや氷や冷凍庫など急に手が冷えたときなどの寒冷刺激により、手指が真っ白くなる現象です。白くなったあとは、紫色→赤色に変化することが多いです。
このレイノー現象の機序としては、寒冷刺激により一過性に血管が縮み、血流が減ることにより起こる色調の変化です。
治療としては血管を広げる作用の薬などを使い症状を和らげます。
また一番大切なことは日常生活で、身体を冷やさないことです。冬場の外出時にはマフラーや手袋で防寒対策を行いましょう。さらに朝方などに部屋がとても寒くなりますので、エアコンのタイマーで部屋を暖めておくとよいでしょう。車の室内やハンドルも非常に冷えてしまいますので、運転をする前に車の暖気運転が有効であります。
★ 2021年1月27日 金沢大学附属病院皮膚科 松下貴史 先生より原稿を寄せていただきました。
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