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道具の工夫

 冬も本格的になってきました。強皮症の方をはじめ、末梢の循環障害の症状のある膠原病の方には、過ごしにくい季節かと思います。


 日常生活の中で、財布から小銭を取り出すといった動作が困難であるといったことを、よく耳にします。スーパーマーケットでレジに並んでいるときは、無言のプレッシャーを感じて、思わずお札で会計を済まし、財布には小銭がたまってしまうようです。皆様からの話の中には、小銭入れをちりとり型の、小銭が取り出しやすいタイプのものを使用する、クレジットカードや電子マネー機能付きポイントカードを使用するといった日常生活の工夫が聞かれます。このように、手指を保温する、手荒れをケアするといった方面以外にも道具などを工夫することも方法の一つかもしれません。

 ドアや玄関の鍵にもシリコンや革製のキーカバーをつける等、寒冷刺激やつまむ力の低下に役立つ道具も、冬の生活にきっと役立つかもしれません。


 皆様の生活の工夫を情報交換、情報共有することも大切と感じます。




ちりとり型財布













            


革製キーカバー
















★ 2020年12月17日 金沢大学附属病院 作業療法士 麦井直樹 先生より原稿を寄せていただきました。



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