皆様、体調はいかがでしょうか?
急速に気温が下がってきましたので、体調を崩されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も今朝、今シーズン初めてレイノーが出ました。慌ててダウンジャケットを出したところです。
部屋を暖めたところで、指先は冷えませんか?特にパソコンに向かうとき、キーボードもマウスも机も冷たくて、その刺激だけでレイノーが出ます。
ということで、今回は手の防寒グッズとして、カイロが入れられるハンドウォーマー・リストウォーマーの話題です。
市販、自作、の順にご紹介します。
市販のハンドウォーマー
先日の通院時、作業療法の先生に、写真のようなハンドウォーマーを教えていただきました。
実際に装着させていただいたところ、フリース生地で手触りもよく暖かいです。ニットより肌に優しいと思いました。
試着したのは真夏でしたが、これは真冬に期待できそうです。
このグッズの期待できるところは
甲側にカイロが入れられる
指先近くまで覆われている
遠赤外線線維の中綿入り二重構造
表地は温感機能性フリース
マジックテープできつく巻ける
でしょうか。
欠点もあって・・・
手が不自由な人はマジックテープを片手で留めるには慣れが必要かも。
2000円前後、とお値段が少し高めです。
商品はAmazonでも購入できます。
「ハンドウォーマー 遠赤 カイロポケット付」で検索してみてください。
じつは主治医の先生にも数年前に、リストウォーマーを教えていただいたことがあります。構造はハンドウォーマーと同じですが、原理としては、手首の動脈を温めることで、手指全体が温まる、というものでした。
手指全体を温めるために、手首の血管を温める または 手の甲側を覆う、というアプローチの違いが面白いです。
ハンドウォーマーの自作
同様のものを自作できないか、考えていたところ、ありました!
着古したフリースのセーター(長袖Tシャツ)です。自作ならジャストサイズにできますから、調整用のマジックテープは不要です。
作り方をざっとご紹介します。
フリースなので、なんと、切るだけで縫いません(強皮症の私でも作れましたw)。
材料
フリースのセーター
はさみ
必要なら糸と針、または安全ピン4個ほど
1)セーターを裏返し、袖を切り取る
このとき、縫い目も一緒に切り取ると、切りっぱなしでも広がりません。
(切り口にコロコロをかけると切りカスが取れます。)
2)外表に、肩側を内側に折り込む。
肩山のカーブがちょうど手の甲に被さる形になります。
3)装着してみて、マウスを使うときなどに邪魔になるようなら、親指用の穴を開ける。
フリースなので穴を小さめに開ければ、切りっぱなしでいいと思います。
4)カイロが中でズレないように仕切りを作る。
カイロは、手のひら側にも、甲側にも入れられますが、甲側の場合はズレてしまうかもしれません。そのときは、使うカイロの大きさに合わせて安全ピンで仕切りを作るか、縫い留めます。
5)カイロを指先側から入れる。
カイロを入れにくいときは、パッケージのまま滑り込ませて、パッケージだけ抜き取るといいです。
ご参考までに今回の寸法です。
袖先→肩47(48)cm
袖先→脇36(37)cm
でした。()の中は、肩側の縫い目を含めた場合です。
出来上がりは、長さ20〜25cmぐらいになりました。折り込む長さで調整できます。
まだ、真冬の寒さに耐えうるかは試していません。また後日レポートしたいと思います。
フリースではなく、ニットのセーターをリメイクした例もありました。
ニットの場合は、切りっぱなしというわけにはいきませんので、少し手間がかかります。
最後に
ハンドウォーマーは(市販ニット・自作手編みなど)すでにいくつか持っています。ただ、カイロを入れられるものやフリース素材のものは持っていませんでしたので、今回の作品の効果が楽しみです。
ご興味持たれた方は、気候のよい今のうちに準備されてみてはいかがでしょうか。
次回のコラムでは、パソコン作業やスマホ操作用に、指先だけを防寒するグッズのご紹介をしたいと思います。
(*) いつもお世話になっている先生方。防寒グッズ・便利グッズが見つかるたび紹介してくださいます。先生はグッズを自費で購入されています。その研究熱心さと患者を思う優しさには、いつも頭が下がる思いです。
2023/10/6 スタッフY.Y
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