シェーグレン症候群について(最新情報)
シェーグレン症候群とは シェーグレン症候群(Sjögren syndrome)とは、1930年にスウェーデンの眼科医、Henrik Sjögren博士が乾燥性角結膜炎に高度の耳下腺腫脹を伴った関節リウマチの女性患者を報告したことに始まります。彼は、さらに同じような症状の患者...
「巨細胞性動脈炎」について
1. 病気の概要 巨細胞性動脈炎は、大きな血管の壁に炎症(火事)が起きる病気で、血管炎と呼ばれる病気のグループに含まれます。少なくとも 50 歳以上と高齢の方に起こり、 侵されるのは主に頭頸部の血管です。本疾患は 2015 年に医療給付対象疾患に指定...
「若年性特発性関節炎(JIA)」について
1. 病態と症状 若年性特発性関節炎は原因不明の病気で、主に関節の炎症が持続的に起こる疾患です。大きく 2 つのタイプに分類され、2 週間以上の発熱(弛張熱)や発疹、リンパ節腫脹などの全身症状がメインである全身型と、発熱などは起こさず、関節痛や関節の腫れ...
「強直性脊椎炎」について
1. 病気の概要 強直性脊椎炎は、脊椎関節炎という広い疾患群に含まれます。脊椎関節炎の主な症状は、その名の通り脊椎、身体の軸をなす背骨の炎症に伴う疼痛ですが、手足の関節炎(脊椎の症状を”軸性”と表現するのに対して、”末梢性”と言います)や、腱・靭帯が骨にくっつく部分の...
「混合性結合組織病」について
1. 病態と症状 混合性結合組織病は、1972 年に Sharp らにより提唱された症候群で、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症(SSc)、多発性筋炎(PM/DM)の症状を併せ持っていますが、 おのおのの症状は比較的軽症であることが特徴です。また、血中に高...
「ベーチェット病」について
1. 病態と症状 ベーチェット病は、再発性の口腔内アフタ性潰瘍、結節紅斑などの皮膚症状、外陰部潰瘍、眼病変を4大主症状とする原因不明の炎症疾患です。特殊な場合を除き、一 定の部位の炎症が慢性に持続するのではなく、急性の炎症が反復し、増悪と寛解を繰り返すという特徴...
「シェーグレン症候群」について
1. 病態と症状 シェーグレン症候群は口腔乾燥症(ドライマウス)や眼乾燥症(ドライアイ)をきたす免疫の病気です。乾燥症状以外に内蔵の病気(肺、肝臓、腎臓、リンパ腫など) をともなうこともあります。男女比は 1:14 と圧倒的に女性に多い病気で、50...
「リウマチ性多発筋痛症」について
1. 病気の概要 リウマチ性多発筋痛症は、リウマチ医として日常頻繁に遭遇する、あちこちの痛みを主訴とする病気です。2015 年に医療給付対象疾患に指定された巨細胞性動脈炎の約 30%の患者さんにリウマチ性多発筋痛症が合併するといわれています。高齢者に”急に起こる筋肉痛”...
「巨細胞性動脈炎」について
1.病気の概要 巨細胞性動脈炎は、大きな血管の壁に炎症(火事)が起きる病気で、血管炎と呼ばれる病気のグループに含まれます。少なくとも 50 歳以上と高齢の方に起こり、 侵されるのは主に頭頸部の血管です。本疾患は 2015...
「ANCA 関連血管炎」について
1. 血管炎の分類と ANCA 関連血管炎 血管炎とは自己免疫により血管に炎症が起きる病気です。炎症の結果血管が狭くなっ たり、逆に「こぶ」のように拡張したり、あるいは血管の壁が破れてしまったりする ことで多彩な症状が認められるようになります。炎症を起こしてい...